小説紹介(裕次郎)

アンダーハーツより愛を込めて 立ち読み 9


https://sidandnyancy.base.shop/items/16715101

ネットショップにだいぶ前に自費で作成した小説を追加しました。

立ち読み1

立ち読み2

立ち読み3

立ち読み4

立ち読み5

立ち読み6

立ち読み7

立ち読み8

立ち読み9回目です。

自費出版の本なので立ち読み多め!

 

立ち読み9

昼間のおばちゃんと「今日は早いのね」「あ、店長が夜勤だったんですよ」なんて内容のない会話を交わして事務所に向かうとそこには制服姿の女子高生の後ろ姿があった。オレの足跡に気づいたようでパッと振り返る。
「あ、始めまして。今日からお世話になる中谷です」
 非常に残念なことに彼女は“AKなんたら”というアイドルグループの一番可愛い娘に似ている美少女だった。
「始めまして。よろしく」残念なはずなのに顔の筋肉が緩んでしまう。
「あの、店長さんは……?」
「あ、今日出勤するの遅いからオレが色々教えることになっているんだ」
「あ、そうなんですか。よろしくお願いします」彼女はペコリと頭を下げた。
「とりあえずこれ、ユニフォームだから」
 クリーニング屋のビニール袋に入ったままのパイナップルマートのユニフォームを渡すと彼女は袋から丁寧に取り出しブレザーの上から羽織ろうとした。
「ブレザーは脱いだほうがいいんじゃん?」
「あ、そうですよね」彼女は八重歯を出して、えへへ、と笑った。
……彼女はとても可愛い。年が離れた高校生でよかったと心から思う。もしもオレが今、同じくらいの年だったら完全にヤラれていただろう。しかし年の差が少し気になることを言い訳に使えばヤラれないで済むはずだ。言い訳する材料が少しでもあるならば今のオレは大丈夫だ。鉄アレイは飛ばない。
「あと更衣室そっちね。ズボン持ってきているでしょ? 着替えたらレジのとこまで来てね」
「はい!」
 いい返事。これだけ可愛くて元気も良いなら、さぞかしモテるのだろう。そして間違いなくこれからもモテるのだろうと思う。
 女の子は、特に中谷さんくらいの年頃の女の子ならば可愛いほうが可愛くないよりも得だろう。可愛さ、美しさ故の弊害を差し引いても遥かに得のほうが多いはずだ(あ、可愛さ故に強姦に襲われた、なんてのは例外ね)。
例えば男ならスポーツや話術、つまり才能と努力である程度カバー出来るが女の子はそうはいかない。町を歩いて見てみると不細工な男に可愛い女の子といったカップルは見かけるが、その逆のパターンは皆無とは言わなくとも前者と比べれば遥かに少ないと思う。特に年若いカップルだとその差は顕著だ。若い男にとって恋とは視覚であるのだ。もはや視覚でしかないと言い切りたいくらいだ。性格や才能なんてものは二番手三番手でありしかも一番手のルックスとの差は昔の人の言葉を借りるのならば月とスッポン、現代風にいうならば超ヤバいくらい良い物と超ヤバいくらい悪い物、だ。現代人ってイマジネーション足りないな。まぁオレのさじ加減だが。ともかく年頃の女の子にとってルックスが優れているということは人生を有利に進めることが出来る最強の武器であるのだ。
 今“武器”というキーワードが出たのでこの辺りをさらに掘り下げてみたいと思う。一人討論会スタートだ。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です