星の王子さま~十年前の僕へ~

久しぶりの日記☆

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あれからなんでももう十年近くたつという。

この十年、僕はどんな風に過ごしてきたのだろうか。

いろんな出会いと別れを繰り返して、少しは立派になれたのかな?
それとも、出会いと別れが僕を小さくしてしまったかな?

少し考えたけれど僕は成長なんてできていないと思う。

もちろん成長と呼べるような変化もあるだろう。だって十年だ。
ずいぶんと不細工な人生だけれど、僕だってそれなりに生きてきた。

だけど、退化に限りなく似ている変化もあるだろう。
この十年間の間に失ったものを指折り数えてみると、無くしたものの多さにも気づいて愕然とする。

それを自覚もせず笑顔で過ごせてきたのは成長? 退化? わからない。
まあいいや。

成長してなくても、僕は僕のまま十年間歩いてきて、これからも歩いていくのだ。

後ろ向きなことを言っているつもりはないんだけれど、きっと僕らは何かを得たら何かを失っているんだと思う。

明日より今日の自分のほうがよくなりたいと思いつつ、もちろん日々生きているし、手ごたえだってあるけれど、、生きることは得ることと失うことの連続だからなかなかどうしてうまくいかない。

僕の性格が暗いだけなのかもしれないけれど、いいことがあると悪いことがおきることを想像してしまうし、自分に起きたよいことが誰かの悪い出来事の裏返しではないか、なんて懸念が生まれる。

そして、考えてしまうと結構思い当たる節があるもので、だけどどうすることもできないし、その上で喜びを受けいれる。

せめて大きな変化をあげるならば、失うことも必然だと思えたことだと思う。
失うことで得ることもあると思えたことだと思う。誰かの幸せだったり。

僕が死ぬほど嫌いな人がいるとして、死んでもらったほうが人生楽しくなるなぁ、なんてことまで思うような人がいるとして、でも、その誰かにも、そいつがいなければ死んでしまう、なんてそいつを必要としている人がいるかもしれない。きっといる。

僕が傷ついたときに癒してくれる誰かがいたように、僕が傷つけてしまった人にも同じように癒してくれる誰かがいるのだと気づいた。
電車に乗り合わせたまったくしらない他人にも、そんな人がいて、そうやって世界が象られているのだろう。

人間関係に打算的な考えを持ち込むことに嫌悪感を抱く人もいるかもしれないが、優先順位はあってしかるべきだと思う。大切な人に大切に思ってもらえるように。大切な人の傷を癒せるように。

僕がまったく間違っていなくても、正しくても、生きていればそれだけで人を傷つけてしまうんだ。
たとえばそれが正義と悪ならば、悪を断罪すれば丸く収まるだろう、凸凹が平らになるように。
しかし、人は正義と正義でもぶつかるのだ。たった一つの出来事でさえ全人類の目の数だけ正解と正義があるのだ。

人はすれ違うだけで傷つけあう生き物で、特に年若いあの当時はそれが酷かった。
正義の刃は尖るが、盾のほうはまだ薄く、つけれらてしまった自分の傷にばかり目がいった。
誰しもが自分の傷の深さに叫び声をあげていたような気がする。
つけてしまった傷に目を覆ってさ。

でも、僕はあの頃の僕らが醜かっただなんてまったく思わない。
若気の至りだなんてまったく思わない。

正義なんてさ、立ち位置や見方によって変わってしまうピサの斜塔よりも危なっかしいものでしょ。

だからさ、僕も君も正義だし、あいつだって、あいつですら正義なんだよ。

だからこそ僕の正義を信じて欲しかったなぁ。
過去系じゃなくそれだけはいまだに思っているんだよ。

何を言っているのかわかんなくなってきたなぁ。
いっつもそうだ。
話していると途中でわけがわかんなくなるんだ。
優しい言葉で話そうとしても、伝えたいことの一割も伝わらないことに、思いと真逆にとられてしまうことにイラついて、体からトゲが出てきて、気づいたら傷だらけにしている。

あーもう何を書こうとしたのかもわかんないんなぁ。

もう寝るかー。

最後に、うろ覚えだけど、星の王子さまのお話。

サハラ砂漠に不時着した星の王子さまはね、母星で一輪の薔薇の花に恋をしたが、薔薇の花がわがままに嫌気が差して母星を出て旅に出るんだ。

その旅の最中に出会ったキツネに言われた言葉は有名な言葉だ。

薔薇の我が儘っぷりにあきれて星を出てきた王子さまだけどさ、どうしても、いつでも薔薇のことは忘れられないんだ。 そんな王子様にキツネは言う。

「薔薇と過ごした時間こそが、薔薇をかけがえのない大切なものにしているんだ」
と、そして、
「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」
と。

そして王子さまは気づくんだ。

「もちろんぼくのバラだって、通りすがりの人が見ればきみたちと同じだと思うだろう。
でも、あのバラだけ、彼女だけが、きみたち全部よりもたいせつだ」
そして、
「ぼくはあの花を愛していたんだ。
ただあの頃のぼくには、花を愛するということが、
どういうことなのかわからなかったんだ」
と。

王子さま、自分の星に帰ろうとするけれど、蛇の猛毒で肉体は置いて帰ることになる。

これはね、僕の解釈では死んでいるのだと思うんだ。

だけどさ、「大切なことは目には見えないんだ」ってことなんだと思う。

ともかくさ、僕はいつだって味方なんだ。
だから、どうしようもなくなったら一緒に星の王子様に会いに行こう。
十年前よりも星の王子さまが好きになれるはずだから。

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星の王子さま~十年前の僕へ~” に対して1件のコメントがあります。

  1. 十三に住むニート 十三オフ会連合総長 より:

    良い小説ですね。両親に怒られますが、今度オフ会へ来ませんか?

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