笑っていいとも~最終回~

スタジオ・アルタは血の海、まさに地獄と化していた。

その理由は国家原理主義テロ集団・蜂の巣に占拠され、次々とアルタ内の人は殺されていっていたから。

彼らの要求は政治犯の釈放、及び自らの逃走ルートの確保。

その要求に対して、首相は一切の拒否をした。

「どのようなテロにも屈するわけにはいかない」
アメリカよりの首相はこう名言して、今のところ公の場所に現れてはいない。

犠牲者は観客、スタッフ、そして演者も例外にはならず、すでに五十人以上にも上っている。

タモリはスタジオを取り囲むテロリスト達に対し、女性と子供の解放を何度も訴え続けていたが、そんな要求を呑むよな蜂の巣ではなかった。これ見よがしにタモリの目の前で子供を撃ち殺し、あざ笑った。

そして、十分おきに殺される次の標的に全ての銃口が集まる。

その標的はタモリの盟友・関根勉だった。

タモリ「関根君!」

タモリの声もむなしく、時計のような正確さでぴったり前の犠牲者から十分後、関根勉は彼らの集団名のようにハチノスになり、倒れた。

タモリ「関根君!」

駆け寄り抱きしめるタモリ。

タモリ「関根君! 関根君!」

当然関根勉からの返事はない。

わなわなと震える自分に気付いた。恐怖心が消え去り、怒りが頂点に達した。

タモリ「貴様ら! 貴様らのやっていることはテロでもなんでもない! ただの虐殺だ!」

リーダー「お前らのような平和に毒された奴らに何がわかるというのだ! 戦争はいまだ終わっていない!」

ハチノスのリーダーがタモリに怒鳴りつけ銃口を向ける。

タモリ「関根君はな、ただみんなを笑わせたかっただけなんだ。それを貴様ら! きさまらぁぁぁぁぁ!」

タモリはハチノスのリーダーの拳銃を、得意のテレフォンショッキングを使い奪い、リーダーのコメカミに銃口を突きつける。

タモリ「貴様ら、銃をおろせ、リーダーが死んでしまうぞ!」

すぐ脇のハチノス親衛隊の二人がタモリを撃とうとするが、

オスピー「タモさん!」

おすぎとピーコがユニゾンを響かせながらタモリのあとに続きテロリストから拳銃を奪いとる。

リーダーが叫ぶ。

リーダー「同士よ! 私が死んだとて、革命の火を絶やすな!」

リーダーがカチッと歯に仕込んだ小型爆弾で自爆する。

その爆発はあたりを巻き込み、甚大な被害をいいとも演者たちは被ってしまう。

タモリはテレフォンショッキングを使い、爆風から免れたが、おすぎは下半身が吹っ飛んでいた。

タモリ「おすぎ!」

おすぎ「あたい、もうダメみたい。あたいもピーコみたいにって思ってたけど、やっぱりピーコにはなれへんかった」

タモリ「おすぎ!」

おすぎ「タモはん、ピーコをお願い。ピーコはタモはんのこと愛してんねん。あたいのことはええから、ピーコを・・・」

タモリ「お、お、お、おすぎぃぃぃぃぃぃぃ!!」

タモリはピンクのセーターを脱ぎ、おすぎにかける。
サングラスの奥の目が光る。

肉食動物のような俊敏さでテロリストたちに次々とテレフォンショッキングで立ち向かい、撃ち殺していく。

タモリ「貴様ら、貴様らぁ!」

相手は十数人、いくらテレフォンショッキングを用いたとしても無傷というわけにはいかなかった。

腕を打ちぬかれ、太ももも打ちぬかれる。

しかし、テレフォンショッキングのおかげで致命傷にはいたらない。

テロリストは最後の一人になった。

テロリスト「ひぃ、命だけはぁ!!」

タモリ「お前は命乞いしている奴を見逃してやったことはあるのかい?」

タモリはテレフォンショッキングで最後のテロリストの頭を撃ちぬいた。

致命傷にはいたらなかったが血を流しすぎた。

タモリはその場に静かに倒れこんだ。

~~三ヶ月後~~

空はバケツに絵の具のしろを点々といくつか垂らしたような、雲を美しく浮かべ、抜けるように蒼かった。

丘の上には花が咲き乱れ、蝶がヒラヒラと遊ぶように舞っている。

丘の上のロッジの庭先にタモリがロッキンチェアーに座ってゆらゆらと揺られていた。

穏やかな顔をしている。

あの傷のせいで、テレフォンショッキングの使えるような体ではなくなってしまい、いいともは中居君に譲った。
今では山で悠々自適に暮らしている。

ロッジから人影が現れた。
ピーコだ。

ピーコ「あなた、春だからってあんまり外にいるとお体に触りますよ?」

タモリはユラユラと揺れている。

ピーコ「まったくまた外で寝むっちゃって」

ピーコがタモリに近づく。

サングラスがカタンと音をたて、地面に落ちた。

ピーコ「あなた?」

タモリは本当に穏やかな顔で笑っていた。

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